大学進学の理由

大学は、卒業後の就職やキャリアアップに役立つ資格やスキルを身に付けるための場所です。多くの職業では、大学卒業資格が必須であるため、大学に行くことが就職活動の成功に繋がることがあります。

また、大学では専門知識だけでなく、幅広い分野の知識や社会人として必要とされるスキルを獲得することができます。異なる文化や考え方を理解することができ、多様性に富んだ人間関係を築くこともできます。

さらに、大学では自分自身を成長させ、自己実現するための機会もあります。多様な活動やクラブ活動などに参加することで、自己表現やリーダーシップスキルを磨くことができます。大学は自分の興味を追求するための場所でもあり、自分自身が本当にやりたいことを見つけることもできます。

大学に進学する目的とは?

大学に進学する目的

大学に進学する目的は、人により異なります。下記に記載した目的は、ある学生にとっては重なる部分もあり、別の学生にとっては一部だけが当てはまるかもしれません。大学進学の目的は、個々の学生の目標や価値観、生き方や人生のステージによっても大きく影響を受けます。

専門的な知識や技能の習得

多くの人が、特定の専門分野で高度な知識や技術を習得するために大学に進学します。知識や技術の習得は、特に医療、工学、法律など、特定の資格が必要な職業に進むためには重要です。

キャリアの準備期間

大学は特定の職業への道を開くだけでなく、広範なスキルと知識を提供し、より広い就職市場で競争力を持つための準備期間でもあります。また、大学でのインターンシップや実務経験は、将来の就職活動に有利です。

個人の成長と自己啓発

大学は知識を深め、批判的思考力を養い、新しい視点を持つことを可能にします。学問的な探求は個人の成長を促し、自己啓発の一環となります。

人脈やネットワークの構築

大学は同じ目標や興味を持つ人と出会い、持続的なプロフェッショナルなネットワークを構築する機会を提供します。

修士や博士の学位取得

一部の学生は、特定の分野で研究を進め、新たな知識を創出するために大学に進学します。特に学士の次のレベル、修士や博士の学位を目指す学生に当てはまります。

大学に行くメリットは?

大学に行くメリット

大学に行くメリットは専門知識の習得です。また、ボランティア活動やサークル活動などを通じて、自己表現力やコミュニケーション能力を身に付けることもできます。大学生活によって人脈の構築や社会人として必要なスキルの習得もできますので、大学に行くメリットは大きいと言えるでしょう。

専門知識の習得ができる

大学では自分が興味を持つ分野や将来的に就きたい職業に必要な知識やスキルを習得することができます。それによって、卒業後の就職やキャリアアップに役立つことが期待できます。

自己実現の機会がある

大学には多くのクラブ活動やボランティア活動、サークル活動などがあります。これらの活動に参加することで、自己表現力やリーダーシップ力、コミュニケーション能力を身につけることができます。また、自分自身が興味を持つ分野について研究や実験を行うことで、自己実現の機会を得ることもできます。

社会人として必要なスキルの習得ができる

大学では単に知識や技術を習得するだけでなく、コミュニケーション能力や問題解決能力、クリティカルシンキング能力など、社会人として必要なスキルを習得することができます。これらのスキルは社会に出た後の職場での業務やチームワークにおいて必要とされるものです。

人脈の構築・多様な人たちとの交流

大学での生活や活動を通じて、多様な人々と出会い、交流することができます。これによって将来的に仕事やビジネスなどで役立つ人脈を構築することができます。

大学に行くデメリットは?

大学に行くデメリット

大学に行くデメリットは、金銭面の負担が大きいことです。令和2年度の学生生活調査によると、奨学金を受給している学生の割合は大学(昼間部)で49.6%、短期大学(昼間部)で56.9%、大学院修士課程で49.5%、大学院博士課程で52.2%となっています。また、大学生の奨学金の平均借り入れ額は約320万円です。中には、500万円以上もの大金を奨学金として借りている学生もいます。

奨学金が返済できない・自己破産のリスク

奨学金を滞納している人の割合は3%以上というデータがあります。どうしても返済ができず、自己破産をしてしまう人もいます。これだけ多額の奨学金を借りてまで大学に行くメリットがあるのかという問題もあります。

費用面・金銭面の負担が大きい

大学に通うためには学費や生活費などが必要になります。大学によっては、入学前に必要な入学金や入学試験料などが必要となる場合もあります。大学生活を送るには、費用面や金銭面での負担が大きいことがデメリットとして挙げられます。

就職活動の競争率が高い

大学卒業後に就職活動をする際の競争率が高いというデメリットがあります。特に人気のある職種や大手企業への就職を目指す場合は多くの人が同じ目標を持っているため、競争が非常に激しくなることがあります。

時間の浪費・無為な過ごし方

大学は自由度が高く、時間の使い方が自分次第となります。そのため、適切な時間の使い方をしない場合には、授業をサボって遊んだり、何もせずに寝て過ごすなど、無為な過ごし方をしてしまうことがあります。

ストレスや精神的な負担が大きい

大学生活は授業や課題、就職活動などでストレスがかかることがあります。新しい環境に適応するためにも、精神的な負担を感じることがあります。

三流大学やFラン大学に行く意味はある?

三流大学やFラン大学に行く意味

三流大学やFランと呼ばれる大学に行く意味は人それぞれ異なりますが、一般的に大卒は中卒や高卒、専門学校卒の学生よりも初任給が高く、その後の出世も中卒や高卒などの学生よりも早いというメリットがあります。
日本の給料が低い理由は?長時間労働の原因や影響・健康リスク

大学の進学率は男女共に50%以上

文部科学省の2022年度の学校基本調査の進学率によると、大学(学部)への進学率は男子が59.7%、女子が53.4%となっており、半分以上の学生が大学に進学している時代となっていることも、三流大学やFラン大学に行く意味があると言えるでしょう。

大卒でなければ資格が取れない

大卒でなければ受験資格が得られない国家資格もありますので、三流大学やFラン大学でも行かないよりは行くほうがマシという印象です。

金銭面の負担が少なくて済む

地元にある三流大学やFラン大学に通うことで、生活費を抑えることができる場合があります。

地元企業への就職が有利になる

一流大学を卒業した人と比較して、三流大学を卒業した人の就職率や待遇は低いとされていますが、就職に必要な資格やスキルを習得するための教育や訓練は、一流大学と同じように提供される場合があります。また、地元の企業や地域の産業に特化した教育プログラムを提供する三流大学もあります。

専門分野での研究や学びが得られる

三流大学でも優秀な教授陣がいる場合があり、研究や学問に情熱を持っている学生にとっては、その分野での学びや研究を深めるために、三流大学に進学することも意味があるかもしれません。

大学に行かないメリットとは?

大学に行かないメリット

大学に進学せず、中卒や高卒、短大卒や専門学校卒で社会に出ることのメリットは、大学生活にかかる費用が一切発生しないことです。

仮に大学に進学するとなれば、300万円~500万円以上の奨学金を借りて大学に通うことになりますので、借金を背負わずに社会人になれるというメリットもあります。

高卒や専門学校卒で社会に出るメリット

最近では、独学で専門スキルを身に付ける人が多くなっています。特にIT業界では学歴に関係なく、高いスキルを持っている人を高待遇で採用する傾向がありますので、多額の借金を背負ってまで大学に行くメリットは少なくなっていると言えます。

ただ、大学に進学することで得られる社会的なステータスや人脈などのメリットが失われる可能性があるため、自分自身の目的や状況に合わせて選択することが重要です。

学費や生活費などの費用の節約ができる

大学に進学しない場合、学費や生活費などの費用がかからないため、経済的な負担を軽減することができます。

就労可能な期間が長くなる

大学に進学せず、早期に就労することで、長期的に見れば就労可能な期間が長くなることがあります。仕事を通じて実践的なスキルや経験を積むことができます。

自己学習によるスキルアップができる

大学に進学しない場合でも、インターネットや書籍などを活用して自己学習を行い、スキルアップを図ることができます。特にITやプログラミングなどの特定分野においては、大学に進学するよりも自己学習によって実践的なスキルを身に付けるほうが就職や転職が有利に働く場合もあります。

早期に独立することができる

大学に進学せず、就労して収入を得ることで、早期に独立することができる場合があります。また、起業をするために必要な資金を貯めることができます。

大学に行く人の割合や奨学金を利用する学生の割合は?

大学に行く人の割合や奨学金を利用する学生の割合

大学(学部)への進学率は男子が59.7%、女子が53.4%です。また、奨学金を受給している学生の割合は、大学(昼間部)で49.6%、短期大学(昼間部)で56.9%、大学院修士課程で49.5%、大学院博士課程で52.2%となっており、大学生の奨学金の平均借入額は約320万円です。

奨学金を300万円借りたら完済するまで何年かかる?

第一種奨学金と第二種奨学金で若干金額が異なりますが、仮に奨学金で300万円を借りると毎月の返済額は1万5千円前後で、返済が終わるまでには17年かかります。

奨学金で500万円借りたら完済まで20年

奨学金で500万円を借りると、毎月の返済額は2万5千円~3万円前後となります。毎月遅れずに返済を続けるとしても、全額返済するまでには20年かかります。

20年もの長い間、借金を返済し続けることは相当なプレッシャーであり、安定した生活をすることさえ難しくなります。奨学金の返済があることで結婚を諦めている人、結婚しても子供を諦めている人がたくさんいます。住宅の購入・マイホームを諦めた人もいます。

大学を卒業したとしても就職できるとは限りませんし、安定した職業に就けるかどうかもわからない時代です。奨学金の利用は、将来のことを十分に考えた上で決められることをおすすめします。