サウナは、血行促進や疲労回復、自律神経の調節やストレスの改善などのメリットがあります。その他にも、サウナにはダイエット効果やデトックス効果、美肌効果や肌荒れ・ニキビの改善にも期待できます。
また、水風呂には血流の改善や筋肉の回復、睡眠の質の改善などの効果がありますので、サウナと水風呂には様々な効果・効能が期待できます。
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サウナのメリットとは?
サウナはその暖かさと湿度によって、身体と心に様々なメリットをもたらします。また、継続してサウナを利用することで、より高い効果が期待できますので、定期的にサウナを利用するのが良いでしょう。
筋肉痛や関節痛の軽減
暖かさは筋肉をリラックスさせ、筋肉痛や関節痛を和らげるのに役立ちます。
血流の改善
サウナは血管を拡張し、血流を促進します。これにより、酸素と栄養素が体全体に効率的に運ばれ、身体の回復を助けます。
デトックス効果
高温で汗をかくことにより、体内の毒素を排出するのに役立ちます。
ストレスの軽減
リラックスする時間を持つことは、ストレスの軽減に寄与します。また、一部の研究では、サウナが幸福感を感じさせるホルモンであるエンドルフィンの分泌を促進することも示されています。
睡眠の質の改善
サウナ後の体温の低下は、深い睡眠を促進します。
皮膚の新陳代謝による効果
汗と熱は皮膚の毛穴を開き、皮膚の新陳代謝を助けます。これにより、皮膚が清潔に保たれ、健康な輝きを持つことができます。
サウナの女性の効能は?
サウナは女性にも様々な効果が期待できます。特に女性特有のPMSや更年期障害、妊娠・出産後の回復にも役立てることができますので、サウナは女性にも非常に人気があります。
PMS(月経前症候群)の緩和
サウナは筋肉のリラクゼーションを助け、一部の女性はPMSに伴う痛みや不快感を緩和するのに役立つと報告しています。
更年期障害の緩和
サウナはストレスや不安を軽減し、リラックス効果があるとされています。更年期障害によるストレスや不安を緩和するために、一部の女性にはサウナが役立つことがあります。
妊娠・出産後の疲労回復
妊娠後、特に出産後の回復期には、サウナが筋肉痛や関節痛の緩和に役立つことがあります。ただし、妊娠中や産後直後の利用には注意が必要であり、医師と相談してから使用することが重要です。
サウナは1週間に何回まで?
サウナの利用頻度は、健康状態や体調、適応力、そして好みによります。健康な大人であれば、週に数回から毎日の利用も可能で、フィンランドなどの北欧の国では、毎日のようにサウナを利用する文化があります。
ただ、サウナを利用する場合は、いくつかの注意点があります。
適度な休息・十分な水分補給
サウナは身体にとってかなりのストレスであり、回復期間が必要です。サウナの間隔を空け、十分な水分補給をすることを忘れないでください。
健康状態を確認する
高血圧、心臓疾患、妊娠などの状況では、サウナは推奨されません。不明な点があれば、必ず医師に相談してください。
適切な時間
サウナに長時間滞在することは避け、15分~20分を目安にしましょう。その後は外で休んだり、冷たい水でシャワーを浴びたりして体温を下げます。
サウナのデメリットや体に悪い理由
サウナには多くのメリットがありますが、注意しなければならないデメリットやリスクも存在します。特に、サウナの長時間に渡る利用は、脱水や熱中症を引き起こすリスクが高く、心臓への負担も大きくなります。また、お酒を飲んだ後のサウナは非常に危険です。サウナを利用する前の飲酒や利用中の飲酒は絶対に避けるようにしましょう。
発汗・脱水のリスク
サウナは大量の汗をかくため、体から水分が失われ、脱水状態になる可能性があります。脱水は頭痛、めまい、吐き気などの症状を引き起こし、深刻な場合には熱中症を引き起こす可能性もあります。
熱中症のリスク
サウナに長時間滞在すると、体温が上昇しすぎて熱中症や熱射病を引き起こす可能性があります。これは深刻な健康問題を引き起こす可能性があります。
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心臓への負担のリスク
サウナは心拍数を上昇させ、血圧を一時的に上げることがあります。これは特に心臓病を持つ人にとっては危険です。
妊娠中のリスク
妊娠初期の高体温は胎児の発育に影響を与える可能性があると示されています。
アルコール摂取によるリスク
アルコールは脱水を引き起こし、体温調節を困難にします。そのため、サウナに入る前や入っている間にアルコールを飲むのは避けるべきです。
水風呂のメリットとは?
水風呂のメリットは、免疫力の強化や疲労感の軽減、睡眠の改善などがあります。また、冷たい水に入ることで血流を改善し、筋肉の疲労回復にも繋がります。
筋肉を回復するメリット
水風呂は筋肉の疼痛や炎症を軽減し、運動後の回復を助けるとされています。
血流を改善するメリット
冷たい水は血管を収縮させ、体から血液を心臓に送り返します。体が再び温まると血管は拡張し、血液は筋肉に流れ戻ります。この過程は血流を改善し、新鮮な酸素と栄養素を筋肉に供給します。
免疫力を強化できるメリット
冷水浴が白血球の生産を促進し、結果として免疫システムが強化される可能性が示されています。
疲労感を軽減できるメリット
冷水浴は体のエネルギーを引き立て、疲労感を軽減します。
睡眠の質を改善できるメリット
水風呂は睡眠の質を改善できるとされています。
水風呂のデメリットとは?
水風呂は多くの健康上の利点を持つ一方で、注意すべきデメリットやリスクも存在します。水風呂による急激な温度差の変化により、血流が一気に心臓へ集まりますので、血管や心臓への負担が大きく、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高くなります。
体温の急激な低下によるリスク
水風呂は体温を急激に下げることがあります。特に体温調節能力が低下している人や既存の健康問題がある人にとっては危険です。
脳卒中や心筋梗塞などのリスク
水風呂は血圧を急激に上げ、心臓に負担をかけます。そのため、脳卒中や心筋梗塞などの危険性が高まります。
低体温症によるリスク
水風呂に長時間滞在すると体温が危険なほど低下する可能性があり、これが低体温症を引き起こす可能性があります。
ストレスによるリスク
水風呂は特に最初は不快感を伴う可能性があり、これがストレスを引き起こすことがあります。
サウナの「ととのう」とは?ととのうは嘘?
「ととのう」とは、日本のサウナ愛好家たちが使うスラングで、サウナと冷水浴の交互浴によって得られるリラックスした心地よさや、体が整った感覚を指す言葉です。漢字で「整う」と書く場合もありますが、正確にはひらがなの「ととのう」が正しい表現となります。
この「ととのう」効果が嘘であるかどうかについては、実際にその感覚を得ることができる人もいれば、感じ取ることができない人もいるため、主観的な体験に大きく依存します。
ととのう(整う)は危険なのか?
科学的な観点から見ると、サウナと冷水浴の交互浴は、体温の変化を通じて血流を改善し、筋肉のリラクゼーションを促進することが確認されています。これらの効果は、一部の人々にリラックス感や心地よさをもたらす可能性がありますので、これ自体は危険ではありません。
ただ、サウナや冷水浴は心臓や血管に一定の負担をかけますので、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高くなります。また、サウナは大量の発汗を引き起こすため、適切な水分補給が必要です。脱水状態になると、体に悪影響を及ぼすこととなります。
体温調節能力が未熟な子供や、体調管理が困難な高齢者は、サウナや冷水浴の使用には十分に注意が必要ですし、妊娠中の女性はサウナの使用を控えるほうが良いでしょう。
サウナや水風呂のデトックス効果は?
サウナや水風呂は、一部の人々が体内の有害物質を排出するための解毒・デトックス方法として使用することがあります。この考え方は、サウナによって発汗が促進され、これにより体内の毒素が排出されるというものです。
汗によるデトックス効果は限定的
現在の科学的な理解によれば、汗によるデトックスの効果は限定的です。人間の体は、主に肝臓と腎臓を通じてデトックスを行います。これらの器官は飲食物から摂取した物質を分解し、無害化し、最終的には尿として排出します。
汗により排出される毒素の量は非常に小さく、これが体内から大量の有害物質を排出する主要な方法であるという証拠は存在しません。
水風呂のデトックス効果も期待できない
水風呂についても、体温を下げ、血流を改善し、筋肉の回復を促すという効果がありますが、これらは直接的なデトックス効果とは異なります。さらに、冷水浴はストレス反応を引き起こし、それによって免疫システムが刺激されることもあります。これは体の自然なデトックスを助けるかもしれませんが、直接的なデトックス効果とは言えません。
ただ、サウナや水風呂はリラクゼーション、筋肉の緊張の緩和、血流の改善など、多くの健康効果が期待できることが認識されています。
したがって、サウナや水風呂にデトックス効果があるとしても、それは限定的な効果であることを理解することが重要です。また、適切な水分補給と休息を取ること、そして心臓病や高血圧などの既存の健康問題がある場合は医師と相談することが重要です。