ストレスボールとは、ストレス解消や集中力の向上、手や指の筋肉を鍛える目的として、手で握るための柔らかい玩具のことです。ストレスリリーサー、スクイーズボールとも呼ばれます。
ストレスボールを手で握り締めることで、筋肉の緊張を和らげ、ストレスの軽減や気分の改善を助け、集中力をアップさせる効果があると考えられています。
また、ストレスボールはリハビリテーションの一部として使用されることもあり、手術後のリハビリや脳卒中の回復期の訓練として、手や指の筋肉を強化し、手の機能を改善するために使われることがあります。
ストレスボールの目的やメリットとは?
ストレスボールは、主にストレスの軽減を目的としたアイテムです。ストレスを和らげ、集中力を向上させ、筋力を強化し、自己調整を助けるためのツールとして使用されます。
ストレスの軽減
ストレスボールを握りしめることで、ストレスや緊張を和らげ、リラクゼーションを促すことができます。
集中力の向上
ストレスボールを手で握りしめて遊ぶことで、心の集中力を高める効果があるとされています。
筋力強化とリハビリテーション
ストレスボールを握ることで、手や指の筋肉を鍛え、リハビリテーションを促進することができます。ストレスボールは、特に手の筋肉や関節を傷つけた後のリハビリテーションに役立ちます。
不安やイライラの解消
ストレスボールは、感情を調整し、心のバランスを保つための手段としても使われます。不安やイライラを感じた時にストレスボールを握ることで、感情を適切にコントロールする能力を養うことができます。
ストレスボールの使い方とは?
ストレスボールは、素材が柔らかいゴムやポリウレタンフォームでできていますので、そのまま手で握って使います。手でぎゅっと握ることで、手や指、腕に力が入ります。ストレスボールを握ったら、ゆっくりと手を開き、握る・開くを繰り返すのが一般的な使い方です。
ストレスボールを選ぶ
ストレスボールは、様々な大きさや形状、硬さのものがあります。ストレスボールは手の中にぴったりと収まる大きさで、ゴムなどの握りやすい材質でできていますので、自分の手に適したものを選んでください。
ストレスボールを握る
ストレスボールを一つ手に持ち、力を込めてぎゅっと握り締めます。適度な力を入れて握り、痛みを感じるほどには握らないようにしてください。
ストレスボールを握る・開くを繰り返す
ストレスボールを5秒から10秒間握り続けます。その後、手をゆっくりと開きます。この動作を何度か繰り返します。また、ストレスボールを握って開いてを繰り返す方法もあります。
通常、5分から10分の間で1セットとされています。必要に応じて、一日に数回ストレスボールのエクササイズを行います。
ストレスボールが売っている場所は?
ストレスボールはストレス解消グッズとして、トイザらス、ドン・キホーテ、イオンなどのおもちゃ屋さんや玩具店で販売されています。また、ディスカウントストア、デパート、スポーツ用品店などでも販売されていますし、ダイソーやセリアなどの100均のお店でも購入することができます。
楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなどのネット通販でも買うことができますので、近所のお店に売っていないという場合はオンラインストアで探すのが良いでしょう。
ストレスボールの種類
ストレスボールは、子供用、大人用、リハビリ用、高齢者用など、いくつかの種類があります。
また、ストレスボールの硬さも、使う人のレベルに合わせた種類がありますので、ストレスボールを購入する際は、誰がどのような目的で使用するのかに応じて使い分けるほうが良いでしょう。
ストレスボールの値段
ストレスボールは素材や種類、硬さなどによって値段が異なりますが、平均すると1個あたり500円~1,000円前後で購入することができます。
ダイソーなどの100円ショップであれば、1個100円で購入可能です。
ストレスボールのデメリットとは?
ストレスボールは、ストレス軽減やリラクゼーションに役立つ非常に効果的な玩具ですが、あまりにもストレスボールをやりすぎると、手や指を痛めたり、関節痛などを発症する場合があります。
根本的な解決策にはならない
ストレスボールは、一時的なストレスの軽減手段であり、深刻なストレスや不安、心の問題を根本的に解決するものではありません。ストレスが深刻な問題となっている場合には、専門家の助けを必要とすることがあります。
やりすぎによる手や指の疲労
ストレスボールを過度に使用すると、手や指の疲労や筋肉の痛み・関節の痛みなどを引き起こす場合があります。
耐久性の問題
一部の安価なストレスボールは、購入して何回か利用すると、すぐに壊れたり使えなくなったりということがあります。また、格安なストレスボールは耐久性が低く、頻繁に使用すると、すぐに劣化する場合もあります。
グーパー運動とは?
グーパー運動とは、手をグー(手を握った状態)にしたり、パー(手を開いた状態)にする運動のことを指します。グーパー体操、ハンドグリップ法とも呼びます。
グーパー運動は手や指の筋肉を動かすことで、関節の可動域を保つと共に、筋肉の柔軟性を維持し、血行を促進します。また、グーパー体操は長時間のタイピングやマウス操作による手首の疲れやリウマチ・関節炎などにも有効です。
手のグーパー体操は非常に簡単な運動なので、仕事の合間やテレビを観ている時など、いつでもどこでも行うことができます。
グーパー運動のやり方
1.両腕を前に出して、肩の高さでキープします。
2.両手をしっかりと握ってグーにします。指の関節をしっかりと曲げ、手のひらに指の先が触れるようにします。
3.次に、両手をゆっくりと開いてにパーにします。指をできるだけ広げて、手のひらを平らに伸ばします。
4.1~3を繰り返し行います。通常は10回から15回程度を1セットとし、1日に数セットを行うことが推奨されます。
筋トレ目的のグーパー体操
グーパー体操のやり方は、いくつかあります。両腕を前に出さず、両手を胸の前でグーパーする方法もありますし、両手を上げずに腕をぶらっとさせた状態で、そのままグーパーをするやり方もあります。
筋力アップなどの筋トレを目的としたグーパー体操なら、両腕を肩の高さでキープしながらグーパーするのが最も効果的です。
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脳トレ目的のグーパー体操
脳トレを目的としたグーパー体操なら、両手を胸の前でグーパーするだけでも効果的です。特に高齢者の方は、両腕を肩の高さでキープするのは難しい場合がありますので、ご自身の体力に合ったグーパー体操のやり方が良いでしょう。
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グーパー運動の効果とは?
グーパー運動は、脳の活性化や認知症予防、血流の促進や手や指・腕などの筋力強化などの効果が期待できます。
また、グーパー運動は特別な道具は不要で、気軽に行うことができます。歩きながらでも、電車に乗っている時でも、昼休みや仕事の休憩の時でも、手をグー、パーにするだけで、様々な効果が得られます。
脳の活性化・認知症予防
手をグーパーにする運動は、脳の活性化や認知症の予防にも効果的です。グーパー体操は、座ったままでも寝ている時でも気軽に行うことができますので、高齢者の方でも安心して取り組むことができます。
手や指・腕の筋力強化
グーパー体操は、手や指の筋力を保つと共に、手や指の筋力を強化することも可能です。また、手のグーパー運動は、前腕と呼ばれる手首から肘にかけての筋肉も使いますので、非常に効率の良い効果的な運動と言えます。
柔軟性の向上
手をグーにしたりパーにしたりする動作は、関節の動きを活発にし、指の柔軟性を向上させる効果もあります。
血行促進や血流の改善
手のグーパーの動きは血行を促進し、手や指に栄養素と酸素を供給することで、より健康的な手や指を保つことができます。
手指・手首の疲れや痛みの軽減
グーパー運動を行うことで、長時間のパソコン作業や手作業による手首や指の疲れ・痛みを軽減することが期待できます。
関節痛の予防
手や指の関節を頻繁に動かすことで、関節の硬直や痛みを予防することができます。特にリウマチや関節炎の症状を抱えている方にとって、グーパー体操は有益な運動です。
ストレスボールとグーパー体操の違い
ストレスボールとグーパー体操は、どちらも手や指・手首などの筋肉を活発化させ、リラクゼーションやストレス軽減を促す効果がありますが、ストレスボールとグーパー体操には、それぞれ特有の特徴と使用方法があります。
ストレスボールの特徴
ストレスボールは物理的な道具で、手に握ることで筋肉の緊張を和らげ、ストレスを軽減します。また、ストレスボールを握ることにより、手指や手首の筋肉を動かすことができ、手の筋力を強化し、握力を鍛えることもできます。
グーパー体操の特徴
グーパー体操は手の運動で、特別な道具を必要とせずに、いつでもどこでも実践できます。
また、手をグーにしたり、パーにすることで、関節や筋肉の柔軟性を維持します。グーパー体操を行うことで血行を促進し、脳トレや血圧を下げる効果、認知症予防などの様々な効果が期待できます。