韓国料理といえば

韓国料理といえば、分厚く切った豚バラ肉をカリカリになるまで鉄板で焼いて食べるサムギョプサル、ご飯の上にナムルやキムチ、肉や卵などを盛りつけて、豪快にかき混ぜて食べるビビンバ、溶いた小麦粉の生地に野菜や海鮮などの具材を混ぜて焼いたチヂミなどがあります。

また、日本でも大人気のキムチやナムル、ユッケやケジャン、冷麺、辛子明太子、チャンジャなどの韓国料理もあります。韓国料理は、日本人にとって非常に馴染み深い料理で、お店で食べるだけではなく、自宅でも食べる機会が多い料理です。
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韓国料理の味付けや特徴とは?

韓国料理の味付けや特徴

韓国料理は味付けが濃く、辛い料理が多いことが1番の特徴です。また、韓国料理には発酵食品が多いことも特徴の1つです。

韓国料理が辛いのは、冬場の寒さを凌ぐためや殺菌作用などが理由とされていますが、日本人にとっては韓国料理の何を食べてもかなり辛く感じるほど、味付けが濃く、辛い料理が多いという印象です。

五味五色

五味五色とは、陰陽五行説に由来する言葉で、五味は甘い、辛い、苦い、酸っぱい、塩辛いの5つの味付け、五食は赤、青、黄、白、黒の5つの食材をバランスよく組み合わせるという考え方です。韓国料理では、五味五色を取り入れた料理が数多くあります。

辛い料理が多い

韓国料理の多くは、唐辛子やニンニク、生姜などで調味され、濃厚でスパイシーな味わいが特徴的です。

発酵食品が多い

韓国料理では、キムチなどの発酵食品が多くあります。また、コチュジャン、カンジャン、テンジャンなどの調味料も発酵食品です。

ビビンバのレシピ

ビビンバのレシピ

ビビンバは韓国の代表的な料理で、ピビンは「混ぜる」、パプは「ご飯」を意味します。ビビンパは、具材とご飯を混ぜて食べるのが特徴で、準備が簡単で栄養バランスも良いため、家庭料理としても人気です。

ビビンバの材料(2人分)

ご飯:2膳
ひき肉:200g
ニラ:1束
ほうれん草:1束
ニンジン:1本
スプラウト:1パック
キムチ:適量
目玉焼き:2個
ゴマ油:適量
塩:適量
コチュジャン:適量

ビビンバの作り方

1.ほうれん草とニラは塩ゆでし、水分を絞ってからゴマ油で炒めます。
2.ニンジンは細切りにし、ゴマ油で炒めます。
3.スプラウトもゴマ油で炒め、塩で味を整えます。
4.ひき肉はゴマ油で炒め、塩で味を整えます。
5.炒めた具材とキムチをご飯の上に盛り付け、その上に目玉焼きをのせます。
6.お好みでコチュジャンをかけ、全てを混ぜて食べます。

ビビンバの魅力は好きな具材を自由に選べることと、一つの料理で様々な食材を摂ることができるところです。具材や調味料は、自分の好みに合わせて変更することが可能なので、色々と試してみてください。

サムギョプサルのレシピ

サムギョプサルのレシピ

サムギョプサルは、豚の三枚肉を焼いて野菜に包んで食べる韓国の代表的な料理です。サムは数字の「3」、ギョプは「層」、サルは「肉」を意味します。

サムギョプサルの材料(2人分)

豚バラ肉:400g
レタス:1個
にんにく(薄切り):2個
サムジャン:適量
塩:適量
コチュジャン:適量
キムチ:適量

サムギョプサルの作り方

1.にんにくを薄切りにして、レタスの葉を洗っておきます。
2.フライパンを熱し、豚バラ肉(三枚肉)を焼きます。焼きながら、食べやすい大きさに切り分けます。
3.豚バラ肉が焼けたら、一緒ににんにくも軽く焼きます。
4.一枚のレタスの葉に、焼いた豚肉とにんにく、サムジャンをのせて包み、食べます。

サムジャンは、コチュジャン、味噌、ごま油、にんにく、砂糖、白ゴマで作られる調味料です。もしサムジャンがなければ、コチュジャンや味噌、ごま油などの材料を混ぜて手作りすることも可能です。

チヂミのレシピ

チヂミのレシピ

チヂミは、韓国の伝統的な料理で、日本のお好み焼きのような食べ物です。ネギやニラ、キムチや海鮮などの具材を小麦粉と混ぜて焼き上げることで作ります。

チヂミの材料(2人分)

ネギ:2本
小麦粉:100g
水:150ml
塩:少々
油:大さじ1
韓国チヂミのたれ(市販のもの):適量

チヂミの作り方

1.ネギを5cmほどの長さに切ります。
2.ボウルに小麦粉と水を入れて混ぜ、ネギと塩を加えてさらに混ぜます。
3.フライパンに油を熱し、生地を流し込んで広げ、両面を中火で焼きます。焼き色がついたら完成です。
4.用意したチヂミソースをつけて食べます。

上記はシンプルなチヂミの作り方となりますが、ネギ以外にもエビやイカ、カキやホタテなどを入れて海鮮チヂミにすることができます。また、キムチを加えたキムチチヂミ、ニラを入れたニラチヂミなど、お好みで食材を追加することが可能です。

サムゲタンのレシピ

サムゲタンのレシピ

サムゲタン(参鶏湯)は、鶏肉と高麗人参、大麦などを使った韓国の伝統的なスープ料理です。

サムゲタンは冬の寒い時期の料理と思われがちですが、夏の暑さを乗り切るための滋養強壮・夏バテ防止として、真夏に最も食べられています。

サムゲタンの材料(2人分)

若鶏:2羽
もち米:200g
大麦、又はもち麦:50g
高麗人参:2本
大葱:1本
ニンニク:4個
塩:適量
胡椒:適量

サムゲタンの作り方

1.もち米と大麦(もち麦)を水に2時間ほど浸しておきます。
2.若鶏の内側をきれいに洗い、水分をしっかりと拭き取ります。
3.浸しておいたもち米と大麦(もち麦)、高麗人参、ニンニクを鶏の腹に詰めます。
4.鶏の足首部分をタコ糸で縛り、口から具材が出ないようにします。
5.鍋に水と鶏を入れ、強火で沸騰させます。沸騰したら弱火にし、1時間30分ほどゆっくりと煮ます。
6.途中でアクを取り除きながら煮ます。
7.鶏肉が柔らかくなり、スープが白くなったら火から下ろします。
8.大葱を千切りにして、熱いスープに加えます。
9.スープに塩と胡椒を加えて味を調えます。

サムゲタンはそのままでも美味しいですが、お好みで醤油、酢、塩、砂糖、ごま油、刻んだネギなどで自家製ソースを作り、ソースを付けて食べることもあります。また、具材や調味料は好みに合わせて変えることができます。

プルコギのレシピ

プルコギのレシピ

プルコギは、薄切りの牛肉を醤油ベースのタレで甘辛く焼いたり、煮込んだりする韓国料理です。プルコギは焼肉としても知られており、その香ばしさと味わい深さから多くの人に愛されています。韓国語で、プルは「火」、コギは「肉」を意味します。

プルコギの材料(2人分)

牛肉(薄切り):500g
ニンジン:1本
玉ねぎ:1個
ネギ:2本
ニンニク:2片
醤油:4大さじ
砂糖:2大さじ
ごま油:2大さじ
黒こしょう:少々
酒:2大さじ
ゴマ(すりごま):適量
水:適量

プルコギの作り方

1.ニンジンと玉ねぎを薄切りにし、ネギは斜め切りにします。
2.ニンニクはみじん切りにし、醤油、砂糖、ごま油、黒こしょう、酒と混ぜてプルコギのタレを作ります。
3.牛肉をタレに漬けて30分ほど置きます。
4.フライパンに牛肉とタレを入れ、弱火でじっくりと煮込みます。
5.牛肉が透明になってきたら、ニンジンと玉ねぎを加えてさらに煮込みます。
6.野菜が柔らかくなったら、ネギを加えて煮込みます。
7.全体がよく混ざったら、火から下ろし、ゴマを振りかけて完成です。

プルコギはご飯と一緒に食べるのが一般的ですが、レタスなどの野菜に包んで食べることもあります。より風味を加えるために、最後に振りかけるゴマを増やしたり、焼き海苔(韓国海苔)を添えてみるのもおすすめです。

自家製キムチのレシピ

自家製キムチのレシピ

キムチは、日本国内のスーパーやコンビニなどでも手軽に購入することができる韓国の代表的な発酵食品です。下記は、キムチを手作りする際のレシピです。

自家製キムチの材料

白菜:1個
塩:約200g(白菜の重さの約3%)
大根:300g
ネギ:1本
ニンニク:10片
生姜:1片
魚醤:約3大さじ
粉唐辛子:200g
砂糖:2大さじ
すりおろしたリンゴ:1個分
すりおろした梨:1個分
落花生のパウダー:大さじ1

自家製キムチの作り方

1.白菜は四等分に切り、塩を全体にまぶしてから1時間ほど置きます。その間に2回~3回、上下を返して塩をよく染み込ませます。
2.大根は細かく千切りにし、ネギは斜め切りにします。
3.ニンニクと生姜はみじん切りにし、魚醤と混ぜます。
4.粉唐辛子と砂糖を混ぜておきます。
5.塩をまぶした白菜から出た水分を捨て、キャベツを水で洗って余分な塩を落とします。その後しっかりと水分を切ります。
6.すりおろしたリンゴと梨、落花生のパウダーをニンニクと生姜が入ったボウルに加えて混ぜ、大根とネギを加えてさらに混ぜます。
7.粉唐辛子と砂糖を加えてよく混ぜたら、洗った白菜に調味料を塗り込みます。
8.塗り込んだら、容器にきっちりと詰め込みます。
9.常温で1日置いたら冷蔵庫に入れ、1週間ほどで発酵して美味しいキムチが完成します。

キムチチゲのレシピ

キムチチゲのレシピ

キムチチゲは、キムチと豚肉を使った辛味のあるスープで、韓国の家庭料理の中でも非常にポピュラーな一品です。

キムチチゲの辛さは、キムチの辛さと粉唐辛子の量で調節できます。また、豚肉の代わりに魚介類を加えても美味しく食べることができます。

キムチチゲの材料(2人分)

熟成キムチ:300g
豚バラ肉:150g
豆腐:1丁
ネギ:1本
ニンニク:2片
粉唐辛子:大さじ1
コチュジャン:大さじ1
醤油:大さじ1
酒:大さじ1
ごま油:大さじ1
水:500ml

キムチチゲの作り方

1.ネギは白い部分と緑の部分に分けて切り、白い部分は斜めに、緑の部分は長さ5cm程度に切ります。
2.豚バラ肉は一口大に切ります。
3.豆腐は1cmの厚さにスライスします。
4.ニンニクはみじん切りにします。
5.鍋にごま油を熱し、豚バラ肉とニンニクを炒めます。
6.肉の色が変わったら、キムチと醤油、酒を加えて炒め続けます。
7.コチュジャンと粉唐辛子を加えてよく混ぜ、水を加えて煮立てます。
8.煮立ったら弱火にして15分ほど煮込みます。
9.豆腐とネギの白い部分を加えてさらに5分ほど煮ます。
10.最後にネギの緑の部分を加えて1分ほど煮たら完成です。

タッカルビのレシピ

タッカルビのレシピ

タッカルビは韓国の人気料理で、鶏肉を甘辛く煮込んだものです。レシピは地域により多少異なりますが、鶏肉と野菜を辛味調味料とともに煮込み、チーズや麺などをトッピングとして追加します。

タッカルビのタッは「鶏」、カルビは「アバラ周辺のバラ肉」という意味で、タッカルビは鶏のバラ肉を使った料理となります。

タッカルビの材料(2人分)

鶏むね肉:500g
ニンジン:1本
玉ねぎ:1個
キャベツ:1/4個
ネギ:2本
ニンニク:2片
コチュジャン:大さじ3
醤油:2大さじ
砂糖:1大さじ
コチュカル:大さじ1
ごま油:大さじ1
黒こしょう:少々
水:適量
チーズ(お好みで):適量
麺(お好みで):2玉

タッカルビの作り方

1.鶏むね肉を一口大に切ります。
2.ニンジンと玉ねぎを薄切りにし、キャベツはざく切りにします。
3.ネギは斜め切り、ニンニクはみじん切りにします。
4.ボウルにコチュジャン、醤油、砂糖、コチュカル、ごま油、黒こしょうを混ぜてタッカルビのタレを作ります。
5.鍋に鶏肉と野菜を入れ、タレをかけて混ぜます。
6.鍋に水を適量加え、中火で煮込みます。
7.鶏肉が煮えて、野菜が柔らかくなったら完成です。

チーズや麺をトッピングとして追加することもあります。チーズを追加する場合は、タッカルビがほぼ完成したところで上に乗せて蓋をし、チーズが溶けるまで蒸らします。また、麺を追加する場合は、タッカルビがほぼ完成したところで麺を加え、麺が柔らかくなるまでさらに煮込みます。