台湾料理といえば

台湾料理といえば、豚バラ肉を煮込んでご飯にかけた魯肉飯(ルーローハン)、餃子のように豚の挽肉を皮で包んでせいろ蒸しにした小籠包(ショーロンポー)、牛の骨と肉をじっくり煮込んだ牛肉麺(ニューローメン)、独特で強烈な臭いが特徴の臭豆腐(チョウドウフ)などが有名です。

また、日本で国民的大人気となったタピオカミルクティー(珍珠奶茶、タピオカティー)も、台湾発祥の飲み物です。

台湾は多くの異なる文化の影響を受けていますが、特に日本料理の影響が大きく、台湾料理は日本人に馴染み深い料理と言えます。
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台湾料理の味付けや特徴とは?

台湾料理の味付けや特徴

台湾料理は、地理的な位置と歴史的背景から、多様な料理文化が融合した特徴を持っています。台湾料理は特に日本の食文化の影響を強く受けています。

様々な文化が融合した料理

台湾は、福建省や広東省、江浙省など、中国大陸の多様な地方料理の影響を受けています。また、日本統治時代の影響や先住民族の食文化、近年の南洋や西洋の影響も受けており、その結果として非常に多様な料理が存在します。

シンプルな料理が多い

台湾は亜熱帯の気候で、新鮮な野菜や果物、魚介類が豊富です。新鮮な食材を活かすため、調理法は比較的シンプルで、素材そのものの味を生かすことを重視しています。

小吃(一品料理)の文化

台湾料理には、屋台や市場で販売される小吃と呼ばれる一品料理の文化があります。そのため、台湾料理は手軽に食べられ、多種多様な味を楽しむことができます。

甘さと辛さの絶妙なバランス

台湾料理は、甘みと辛さの絶妙なバランスが特徴的です。砂糖の産地であることと、福建省や広東省からの影響によるものです。

飲茶と点心

中華料理である点心や飲茶の文化は台湾でも非常に人気があり、日本でも多くの人に愛されています。

魯肉飯(ルーローハン)のレシピ

魯肉飯(ルーローハン)のレシピ

魯肉飯(ルーローハン)は台湾の伝統的な料理で、主に豚肉、醤油、砂糖、五香粉で調味された煮物をご飯にかけたものです。シンプルでありながら味わい深く、台湾の家庭料理の定番として親しまれています。

魯肉飯の材料(4人分)

豚肉(バラ肉):500g
ニンニク:4~5片
生姜:1片
長ネギ(白い部分):1本
醤油:100ml
砂糖:2~3大さじ
五香粉:小さじ1
料理酒:大さじ2
水: 500ml
細かく刻んだ青ネギ:適量
ご飯:4膳

魯肉飯の作り方

1.ニンニクと生姜は皮をむき、薄くスライスします。ネギは3cm~4cm長さに切ります。
2.豚肉は一口大に切ります。皮がついている場合は、皮を向いたままでもOKです。皮にはコラーゲンが多く含まれていますので、煮込むととても美味しくなります。
3.フライパンに油を熱し、ニンニク、生姜、ネギを炒めます。香りが出てきたら、豚肉を加えて全体が白くなるまで炒めます。
4.砂糖を加えてさらに炒め、砂糖が溶け出し、豚肉に絡んできたら醤油、料理酒を加えます。
5.五香粉を加えて全体を混ぜ、馴染ませます。
6.最後に水を加えて煮込みます。中火で30分ほど煮たら、火を弱めて更に1時間ほどじっくりと煮込みます。
7.出来上がった豚肉の煮込みをご飯にかけ、細かく刻んだ青ネギを散らして完成です。

さらに煮汁を濃くするために、あらかじめ炒ったシイタケや竹の子などの具材を加えることもあります。また、辛味が好きな方は、唐辛子を加えてみるのも良いでしょう。

小籠包(ショーロンポー)のレシピ

小籠包(ショーロンポー)のレシピ

小籠包(ショーロンポー)は、豚肉とスープが詰まった薄皮の点心です。小籠包を自宅で上手に作るには少しコツが必要ですが、休日にご家族で楽しく手作りの小籠包にチャレンジするのもおすすめです。

小籠包の材料(約20個分)

餃子の皮:20枚(又は小麦粉200gと水100mlで手作り)
豚ひき肉:300g
生姜:1片(みじん切り)
醤油:大さじ2
ごま油:大さじ1
白ネギ:1本(みじん切り)
塩:小さじ1/2
こしょう:少々
ゼラチン:10g(又は豚皮で作ったアスピックゼリー300g)

小籠包のスープの材料

鶏ガラスープ:500ml
乾燥シイタケ:3個
ネギ:1本
生姜:1片

小籠包の作り方

1.ゼラチンをスープに溶かし、冷蔵庫で固めます。豚皮を使用する場合は、事前にスープで煮てコラーゲンを抽出し、冷蔵庫でゼリー状に固めます。
2.豚挽肉、生姜、醤油、ごま油、白ネギ、塩、こしょうを混ぜ合わせ、ゼリー状に固まったスープを小さく切って混ぜます。
3.餃子の皮に2で作った具を包み込みます。皮が破れないように丁寧に包み、皮の端をきれいにひだをつけて閉じるのがポイントです。
4.蒸し器に小籠包を並べ、十分に水蒸気が出てから中火で約10分間蒸します。
5.蒸し上がったらすぐに取り出し、薬味(酢と生姜のみじん切りを混ぜたもの)と共に提供します。

小籠包の皮を手作りする場合

小籠包の皮を手作りする場合は、しっかりと伸びるように、具を包んだ時に破れないように適度な弾力が必要です。材料は、中力粉200g、水(熱湯)100ml、塩を小さじ1/4です。

1.ボウルに粉と塩を入れて混ぜ合わせます。
2.中心にくぼみを作り、そこへ熱湯を少しずつ加えながら混ぜます。全ての熱湯を加えたら、スプーンなどでさらに混ぜます。
3.粉が大体まとまってきたら、手でこね始めます。最初は少し熱いかもしれませんが、耐えられる温度になったらしっかりとこねます。
4.なめらかで弾力のある生地になるまで10分ほどこね続けます。終わったらラップに包み、室温で30分ほど休ませます。
5.休ませた生地を約1cm直径のロープ状に伸ばし、それを2cm幅に切ります。
6.切った生地を棒状にし、ローリングピンを使って薄く伸ばします。中心部分は少し厚めに、周囲は薄めに伸ばすと小籠包を包みやすくなります。
7.伸ばした皮で具を包み、すぐに使用するか、冷蔵保存して使用します。

排骨飯(パイコーハン)のレシピ

排骨飯(パイコーハン)のレシピ

台湾の伝統的な料理の一つである排骨飯(パイコーハン)は、豚のスペアリブ(骨付き肉)を揚げてご飯にのせたものです。味付けがしっかりと染み込んだ豚のスペアリブと、タレの香ばしさがご飯によく合う一品です。

排骨飯は、シンプルながらも味わい深い一品で、家庭でも手軽に作ることができます。

排骨飯の材料(2人分)

豚のスペアリブ:300g
ご飯:2膳
片栗粉:適量
サラダ油:適量

排骨飯の調味料

酒:大さじ2
醤油:大さじ1
砂糖:大さじ1
五香粉:少々
ニンニク:2片(みじん切り)
黒胡椒:少々

排骨飯の作り方

1.スペアリブは2cm~3cm幅に切ります。ニンニクはみじん切りにします。
2.スペアリブに酒、醤油、砂糖、五香粉、ニンニク、黒胡椒をすり込み、20分以上(できれば一晩)漬け込みます。
3.漬け込んだスペアリブを片栗粉で全体を薄くコーティングします。
4.フライパンにサラダ油を中温で熱し、スペアリブを両面がきつね色になるまで揚げます。一度に全部揚げると油温が下がるので、2~3回に分けて揚げると良いでしょう。
5.揚げたスペアリブをご飯の上にのせ、お好みで刻んだ香菜・コリアンダーや細ねぎを散らして完成です。

牛肉麵(ニューローメン)のレシピ

牛肉麵(ニューローメン)のレシピ

牛肉麵(ニューローメン)は、台湾の代表的な料理の一つで、味付けがしっかりと染み込んだ柔らかい牛肉と、その出汁で煮込まれた麺の組み合わせが特徴的です。

牛肉麵の材料(2人分)

牛バラ肉:500g
中華麺:2玉
生姜:1片(薄切り)
ニンニク:2片(みじん切り)
青ネギ:2本(白い部分と緑の部分に分けて、白い部分は薄切り、緑の部分は長めに切る)
青唐辛子:2本(種を除き、薄切り)
大根:1本(皮を剥き、一口大に切る)

牛肉麺の調味料

醤油:大さじ3
米酒:大さじ3
砂糖:大さじ1
八角:2個
桂皮:1片
チリビーンズペースト:大さじ1(お好みで)
塩:適量
水:1.5L

牛肉麵の作り方

1.牛肉は一口大に切ります。中華麺はパッケージの指示に従って茹で、ザルに上げておきます。
2.鍋に油を熱し、生姜、ニンニク、青ネギの白い部分、青唐辛子を炒め香りを出します。
3.香りが出てきたら牛肉を加えて炒め、全体に火が通るまで炒め続けます。
4.醤油、米酒、砂糖、八角、桂皮、チリビーンズペーストを加えて混ぜ、香りを出します。
5.水を加えて沸騰させたら、大根を加えて弱火にし、1時間ほど煮込みます。
6.煮込みが終わったら塩で味を調え、茹でた中華麺の上に煮込んだ牛肉とスープを加えます。
7.最後に青ネギの緑の部分を散らして完成です。

牛肉麵はスープの味をしっかりと染み込ませることが大切です。八角や桂皮などのスパイスが、深みと複雑さを加えています。また、お好みでスープに少し辛味を加えると、味にアクセントがつきます。

鶏肉飯(ジーローハン)のレシピ

鶏肉飯(ジーローハン)のレシピ

鶏肉飯(ジーローハン)は台湾の伝統的な料理の一つで、特に台湾の夜市などでよく見かける人気のストリートフードです。鶏肉飯は、旨味たっぷりの鶏肉とご飯がマッチしたシンプルでありながら味わい深い料理です。

鶏肉飯の材料(2人分)

鶏もも肉:2枚
ご飯:2膳
生姜:1片(薄切り)
ニンニク:2片(みじん切り)
青ネギ:2本(白い部分と緑の部分に分けて、白い部分は薄切り、緑の部分は長めに切る)

鶏肉飯の調味料

醤油:大さじ3
米酒:大さじ2
砂糖:大さじ1
水:500ml
塩:適量
黒胡椒:適量

鶏肉飯の作り方

1.鍋に油を熱し、生姜、ニンニク、青ネギの白い部分を炒め、香りを出します。
2.香りが出てきたら鶏もも肉を加えて炒め、全体に火が通るまで炒め続けます。
3.醤油、米酒、砂糖を加えて混ぜ、香りを出します。
4.水を加えて沸騰させたら、弱火にし、30分ほど煮込みます。
5.煮込みが終わったら塩と黒胡椒で味を調え、ご飯の上に煮込んだ鶏肉と煮汁を加えます。
6.最後に青ネギの緑の部分を散らして完成です。

鶏肉飯は鶏肉の旨味を最大限に引き出すことで、深みのある味わいを楽しむことができます。さらに香りを増やすために、香菜(コリアンダー)を散らすのもおすすめです。

タピオカミルクティーのレシピ

タピオカミルクティーのレシピ

台湾発祥の飲み物であるタピオカミルクティーは、ミルクティーに甘さと食感を加えた日本でも大人気のドリンクです。タピオカミルクティーは、自宅でも作ることが可能です。

タピオカミルクティーの材料(2人分)

タピオカパール:100g
黒糖:100g
水:100ml(黒糖シロップ用)
水:500ml(タピオカパールの茹でる用)
紅茶(好みの種類):2ティーバッグ
ホットウォーター:500ml
ミルク:200ml

タピオカミルクティーの作り方

1.タピオカパールはパッケージの指示に従って調理します。一般的には、沸騰した500mlの水にタピオカパールを加え、弱火で約20分~30分茹でます。その後、火を止めて20分ほど蒸らします。
2.茹で上がったタピオカパールをザルにあげて水洗いし、茹で汁をきります。
3.黒糖シロップを作ります。鍋に100mlの水と黒糖を入れて火にかけ、砂糖が完全に溶けるまで混ぜ続けます。
4.黒糖シロップができたら火から下ろし、茹で上がったタピオカパールを加えて混ぜ、しっかりとシロップを吸わせます。
5.紅茶は500mlのホットウォーターで適切に淹れ、その後、冷まします。
6.タピオカパールをグラスに入れ、その上から冷ました紅茶とミルクを注ぎます。
7.お好みで黒糖シロップを追加し、ストローを差して完成です。

注意点としては、タピオカパールは作ったその日のうちに食べるのがベストです。逆に時間が経つと硬くなってしまい、美味しさが損なわれます。

また、黒糖の量はお好みで調節してください。タピオカミルクティーは自分の好きな甘さに調整できるのが魅力の一つです。