フムスとは

フムスとは、ひよこ豆に練り胡麻やにんにく、レモンをすりつぶして食べる中東発祥のアラブ料理です。

フムスは栄養満点のスーパーフードとして人気があり、ディップやスプレッドとして、よく使われます。伝統的なレシピでは、ひよこ豆やにんにくなどをフードプロセッサーにかけて滑らかなペースト状に仕上げ、地中海料理や中東料理の付け合わせとして食べます。

フムスには様々なバリエーションがあり、ローストしたピーマンやスパイス、ハーブを加えて風味を付けたり、かぼちゃやビートルートをベースにしたフムスもあります。
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フムスの味や匂いは?

フムスの味や匂い

フムスの基本的な味は、ナッツのような香ばしいひよこ豆と練り胡麻の風味、そしてガーリックとレモン汁による酸味と辛味が特徴です。

フムスはクリーミーで滑らかな食感を持ち、風味はナッツのような甘さがあると同時に、レモンの酸っぱさとガーリックのパンチがあります。塩分は適度に加えられ、全体のバランスを整えます。

フムスの食感

フムスの食感は、非常に滑らかでクリーミーな食感が特徴的です。ペースト状のフムスは、スプレッドやディップに適したやわらかさを持っています。ただ、一部のレシピでは、よりざらついた食感を出すために、ひよこ豆を完全には細かくしないこともあります。

フムスがまずいと感じる理由

フムスの風味は、胡麻、レモン汁、にんにく、クミンなどのスパイスのバランスに大きく影響されます。また、フムスはトルコやイスラエル、レバノンやシリア、イラクやエジプトといった中東の伝統的なアラブ料理です。そのため、スパイスや香辛料が苦手な人は、フムスがまずい、美味しくないと感じるかもしれません。

ただ、フムスは様々な料理に組み合わせて使うことができますので、好みに合う食材と一緒に食べると美味しいと感じることでしょう。

フムスの栄養は?

フムスの栄養

フムスは植物由来の食品で、その栄養価は高いです。フムスの主成分であるひよこ豆(ガルバンゾ)はタンパク質や食物繊維、ビタミンやミネラルが豊富です。また、練り胡麻には健康的な脂肪とカルシウムが含まれています。

タンパク質

フムスは植物性タンパク質が豊富で、筋肉の修復や細胞の生成に役立ちます。

食物繊維

フムスは腸内環境を改善し、消化を助け、長時間の満腹感を提供します。

健康的な脂肪

フムスには、心臓に良いとされる一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸が含まれています。

ビタミン・ミネラル

フムスは、特にビタミンB群、鉄、亜鉛、マグネシウムが豊富です。

フムスの美味しい食べ方とは?

フムスの美味しい食べ方

フムスは、ディップやスプレッド、料理のソース、トッピングなど、様々な方法で食べることができます。自分の好きな方法で楽しんでみてください。

ディップ・つけて食べる

フムスは、一般的にディップとして使用されます。ピタブレッド、フラットブレッド、トルティーヤチップス、クラッカーなどにディップして食べます。また、カットしたキュウリ、ニンジン、ブロッコリーなどの生の野菜にディップしても美味しいです。

スプレッド・パンに塗る

フムスはサンドイッチやラップのスプレッドとしても使われます。肉や野菜と一緒にパンに塗って使うことで、追加の風味と栄養を加えることができます。

サラダドレッシング

フムスを水やレモンジュースで薄めて、サラダドレッシングとして使用することも可能です。

料理のソース・パスタソース

肉や魚、野菜のソースとしてフムスを使用することもできます。また、パスタソースとしても利用可能です。

そのまま食べる

フムスは、そのままスプーンで食べることも可能です。フムスはスナックや軽い食事として特に便利です。

料理のトッピング

グリルしたチキンや焼き野菜の上に、フムスを加えることもできます。また、卵焼きやスクランブルエッグ、ピザのトッピングとしても使用されます。

フムスの手作りレシピ

フムスの手作りレシピ

基本的なフムスの作り方は以下の通りです。記載したレシピは非常に基本的なものですが、自分自身の好みに合わせて調整することが可能です。

もしガーリックやレモンの風味が強すぎると感じたら、少なめに加えることができます。もしクリーミーなフムスが好みであれば、もう少し練り胡麻やオリーブオイルを加えることもできます。また、フードプロセッサーがない場合でも、フムスは手作りすることができます。

フムスに必要な材料

ひよこ豆:1缶(約400グラム)
練り胡麻:1/4カップ
レモンの絞り汁:大さじ2~3
刻んだガーリック:2個
オリーブオイル:大さじ2
塩:適量
パプリカ:適量(トッピング用)

フムスの作り方

1.フードプロセッサーにひよこ豆を加え、なめらかになるまでブレンドします。
2.練り胡麻、刻んだガーリック、レモン汁、オリーブオイル、そして塩を加え、よく混ぜます。
3.均一になったら、少量ずつ水を加えながら、フムスが好みのクリーミーさになるまでブレンドします。
4.ブレンドが完了したら、フムスをボウルに移し、上にパプリカと追加のオリーブオイルを少々振りかけます。
5.フムスは冷蔵保存して、パンや野菜にディップしたり、サンドイッチやラップにスプレッドとして使用します。

お好みで、クミンなどのスパイス、コリアンダーやパセリなどのハーブ、ローストピーマン、オリーブなどを加えてバリエーションをつけることも可能です。

フードプロセッサーがない時の作り方

1.ひよこ豆を缶から取り出し、水洗いします。その後、ひよこ豆をボウルに移し、豆がひたひたになるくらいの水を加えて約15分間浸します。水に浸すことで、豆の皮がやわらかくなり、ペースト状にしやすくなります。
2.豆をマッシャーやフォークなどで細かくつぶします。豆が完全に滑らかになるまで続けます。
3.あとは、通常のフムスの作り方と同じように、練り胡麻やにんにく、レモン汁などを加えて混ぜて、水を加えながらブレンドします。

上記の方法では、フードプロセッサーで作るよりも手間がかかり、また食感が少々粗いものになるかもしれません。しかし、味わいは同様に美味しいフムスを楽しむことができます。食感が粗い場合には、豆をより滑らかにするために豆を浸す時間を長く取ると良いでしょう。

フムスの賞味期限は?

手作りのフムスの賞味期限は、冷蔵の場合は3日~4日程度、冷凍の場合は1ヶ月程度となります。フムスは、あまり日持ちする食材ではありませんので、長期間の保存を希望する際は冷凍保存が良いでしょう。

フムスの効果や効能とは?

フムスの効果や効能

フムスは健康に良い食品として知られており、コレステロール値を下げる効果や心臓病などのリスクの低減、血糖値のコントロールや免疫力の強化などが期待できます。

良質なタンパク質

ひよこ豆に含まれる良質なタンパク質は、筋肉の修復と成長、免疫機能の維持、満腹感を引き起こすために重要です。

豊富な食物繊維

フムスは食物繊維が豊富で、健康な消化系を維持し、コレステロールレベルを下げるのを助けます。

心臓の健康

フムスに含まれる不飽和脂肪酸は、心臓の健康を維持し、心血管疾患のリスクを減らします。

血糖値のコントロール

フムスは低GI食品であるため、血糖スパイクを緩やかにするので、血糖のコントロールに有効です。

骨の健康

フムスの成分であるゴマにはカルシウムが豊富に含まれており、骨の健康に有益です。

抗酸化物質の効果

フムスにはビタミンEやビタミンC、カロテノイド、フラボノイドなどの抗酸化物質が含まれています。抗酸化物質は体の酸化ストレスを減らし、慢性病のリスクを低減します。

免疫力の強化

フムスに使用されるガーリックとレモンには、抗菌性物質と免疫強化の効果があり、風邪やインフルエンザなどの感染症から体を守ります。

フムスのメリットとは?

フムスのメリット

フムスは、多くのメリットを提供する栄養豊富な食材です。ただ、フムスはカロリーが高いため、適量を心掛けることが重要です。

栄養豊富な食品

フムスはタンパク質、食物繊維、健康的な脂肪、ビタミン、ミネラル(鉄、カルシウム、マグネシウムなど)が豊富で、フムスを食べることで、全体的な健康と体の機能を維持することに貢献します。

満腹感が得られる

フムスは食物繊維とタンパク質が豊富なので、満腹感を引き起こし、過食を防ぐのを助けます。

料理のバリエーションが豊富

フムスは基本のレシピをベースに、様々なスパイスや野菜を加えて風味を変えることができます。フムスは、飽きることなく食事に取り入れることができます。

ベジタリアンやビーガンの食事として

フムスは全ての成分が植物由来であるため、ベジタリアンやビーガンの食事に適しています。
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フムスのデメリットや副作用とは?

フムスのデメリットや副作用

フムスは非常に栄養価が高く、多くの健康上の利点がありますが、一部の人にとっては、いくつかのデメリットあります。

アレルギー

フムスはゴマやガーリックを含むため、食品に対するアレルギー反応を引き起こす可能性があります。フムスの成分に対する過敏症のある人は注意が必要です。

カロリーが高い

フムスは健康的な食品ではありますが、カロリーも比較的高い食材です。特にストアで購入したフムスは、添加物や保存料、過度の油を含んでいることがあり、手作りのフムスよりもカロリーが高い傾向があります。

消化不良による下痢や腹痛

フムスの主成分であるひよこ豆は、一部の人にとって消化不良などの症状を引き起こす場合があります。フムスの食べ過ぎは下痢や腹痛の原因となりますので、胃腸の弱い人は特に注意が必要です。

塩分が多い

市販のフムスには、風味を引き立てるために、かなりの量の食塩が含まれている場合があります。食塩の摂りすぎは過度のナトリウム摂取に繋がり、高血圧のリスクを高める可能性があります。